チームはこのように生まれた

kyoto2021.11.01

女子高生と魔法のノートのアニメ・マンガ制作は、4者の共同プロジェクトです。

このチームがどのように生まれたのか、何故同プロジェクトを開始したのかについてお伝えします。

 

2020年7月発刊された同タイトルの小説原作:株式会社わかさ生活代表取締役社長角谷建耀知をもとに、アニメとマンガを同時制作します。アニメ制作は株式会社ノーヴォ、マンガ制作は特定非営利活動法人NEWVERYが担当。京都市との連携のもといずれの作品も京都を舞台に展開していきます。 

コンテンツ産業振興を進める京都市から、京都の企業と共同でアニメ・マンガ制作を進めたいとのお話を2020年夏頃にうかがいました。わかさ生活は京都市下京区に本社を構え、地元とのつながりを大切にしている企業です。さらに、女子高校野球を描いた『花鈴のマウンド』を出版するなど、自社でマンガや書籍などの制作を行っています。 

地域企業、自治体、制作会社の4者が関わりながらアニメとマンガを同じタイミングで制作している点も、本プロジェクトの特筆すべきポイントです。 

分野の異なるクリエイターや地域関係者が、常に意見交換をしながら制作活動を行ったことで、多くの学びが得られています。その学びを自身の得意領域に持ち帰って表現したことで、アニメやマンガをそれぞれ単独でつくった場合よりも、作品の魅力が一層増していると思います。 

例えば、アニメの脚本づくりにはマンガ制作者が入っています。マンガではできないアニメならではの表現を際立たせようとする挑戦もしています。その結果、原作には無い描写を加えて、没入感ある世界観を構築しています。 

さらに、京都のことを知り尽くした京都市や地域の企業であるわかさ生活の意見を反映することで、クリエイター単独では描き切れなかった写実的な世界を創造しています。  

当事者が増えることで、プロジェクト進行上の難易度は上がります。しかし、そのハードルを乗り越え、新たなチームスタイルの下での作品づくりへと踏み出すことこそ、まさにブルブルくんの教えのひとつである「行動すれば、次のヒントが見えてくる」にほかならないと考え、作品づくりを進めています。 

本作品を通じ、一人でも多くの方にブルブルくんの教えが届き、それぞれの心と共鳴することを願っています。皆さんが結月のように新しい一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。